外国から見た開催可否と、日本人としてのもやもや
独国の有名新聞各紙をめくる。(eペーパーも、「めくる」でよいのだろうか?)大きい記事ではないが、オリンピックの開催可否についての記事が目に入ると、やはり読んでしまう。開催が危ういというのが大方の見方なのだが、その理由が
- 「日本で」感染者が増えているから
- 「日本国民が」外国から多くの人が入国するのを嫌がっているから
という論調である。ちょっと待て。「あんたたちさー、本当にすぐ人のせいにするよね!それからさ、ついでに文句言うとさ、あの会長を作り出したのはあんたたちの国よ!!」とタブレット片手に鼻息荒くなるわたし。しかし投書欄で反論するほど血の気も多くなくなった。
薄々気づいていたが、この論調ということは、東京オリンピックを中止しても諸外国(少なくともドイツを始めとする西側諸国)が理解を示して同情してくれる可能性は低いと思った方がよい。所詮他人事ですよねー。
「おやつが欲しかったら歩いて買いに行け」がわたしのニューノーマル。遠ければ遠いほどよい。
途中、書店に立ち寄る。相変わらず、短時間で学べる教養シリーズが目につく。「これだけ知っていれば恥ずかしくない!」「一般教養の西洋絵画100選」のようなタイトル。売れるのかな。そんなに簡単に学べるものではないと微かに軽蔑する反面、知識を、少なくとも一般教養と呼ばれる程度には得ようとするこの国の人の姿勢には今も毎日のように感心している。