2021年4月の読書メーター
今週のお題「おうち時間2021」
もう少し多く読めるかなと思っていたが、結果、4月の読書量はこんな感じ。久しぶりに読書生活に戻り、読みたい本も新たに増えてきた。新緑の時期だけれど、おうち時間必須なので、5月も引き続き読書が進みそう。引き続き電子書籍に慣れる練習中!
4月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1899
ナイス数:11
Goldschatz: Romanの感想
ある大学生の女の子が遠戚の家を相続して、友人達と改装して一緒に住もうとするが...という話。あまり頭の良くなさそうな(失礼!)女の子の語りで話が進んでいく。中盤以降互いに対する感情が複雑で面白くなってくるので、一見くだらなく思える前半1/4の描写は無駄ではなかったとわかる。ミステリー作家として知られる著者だが、本書では犯人探しというより人間関係が絡み合う様子が中心に描かれている。最後少し呆気ない気もするが、若者らしくてこれで良いのかも。なお、比較的容易な口語表現が中心なので、独語学習者にもお薦めできる。
読了日:04月28日 著者:Ingrid Noll
知的生活習慣 (ちくま新書)の感想
この本は、知的な生活の方法を教えてくれる実用書ではない。勉強法や役に立つ日記の書き方等を期待して開くと肩透かしを食らう。「外山先生ご自身の」生活習慣についてのエッセイである。今の時代に沿わない部分も見受けられるが、思い付いたことを細かくメモしたノートは後からあまり見返さない(外山先生でさえそうなのか!なんか安心した!)等興味深い箇所もあった。
読了日:04月19日 著者:外山 滋比古
Sendbo-o-teの感想
『献灯使』のドイツ語訳。 冒頭からしばらくは「ディストピアもののSci-Fiとしても読めるな」と思い興味深く読み進める。半分ほど読んだところで私が忙しくなってしまい、しばらく放置。その間にこのコロナ禍となる。外国とのやりとりが途切れる様子、地方への移住や政治と国民のあり方が現実とリンクし、単なるディストピアな物語以上に感じられた。良い物語を読んだと感じられる本だった。おもしろかった!
読了日:04月15日 著者:Yoko Tawada
太ったんでないのッ!? (新潮文庫)の感想
食に関するエッセイ。食についてのうんちくの本ではなく、とにかくおいしいものを食べたい二人の話が往復書簡の形で綴られている。ささっと読める本。いやぁ、見事。「ここまでさらしたら、食い道楽というより食い意地が張っていると思われないかな...?」と心配になりそうなものだが、お二人は痛快に食べ続ける。
読了日:04月15日 著者:檀 ふみ,阿川 佐和子
日々是口実 (文春文庫)の感想
この本の冒頭の方はかつてほど笑えず、3つに1つの割合で「あれ?土屋先生、キレがなくなったか?」と思った。ところが後半に収録の話は(これまでとは調子が異なるが)土屋節復活。途中で読むのをやめずよかった! 生活の隅々まで「考えること」が染み付いている哲学者にとって老いることとはどういうことか。記憶や判断力が徐々に衰えていくとはどういうことか。後半の収録のエッセイにはハッとさせられ、身につまされるところもあった。
読了日:04月13日 著者:土屋 賢二
猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)の感想
南方熊楠を知るとっかかりにはオススメ。ただし下ネタというよりエログロを含むので、向き不向きはありそう。
読了日:04月02日 著者:水木 しげる
イギリスはおいしい (文春文庫)の感想
リンボウ先生による英国の食に関するエッセイ。 一般に英独は食事がマズイと言われているが、英独をよく知らない人にそう言われると、どちらの国にもお世話になった私としてはなんとなく面白くない。「美味しいものだって(たまには)存在するもん!」と言いたくなるのだ。ところがリンボウ先生のこの本は、英国上げ・下げのバランスが絶妙で、英国に馴染みがある人もない人も楽しめると思う。
読了日:04月01日 著者:林 望
読書メーター
お菓子がなければ歩いて買いにいけばいいじゃない
わたし、東京都民。ステイホーム優等生。
近場の公園はきっと子供連れで大にぎわいだろう。外で遊ばなくてもなんとかなる大人は、おとなしく家にいよう。最低限の食材の買い出し以外、家にいるようにしている。
しかし、だ。さすがにこのまま家にこもっていると、せっかくマシになってきた「コロナ太り」のリバウンドする恐れがある。おまけにドーナツが食べたくて仕方がない。
某ドーナツ展まで、片道30分強。往復歩けば、ドーナツひとつ位食べたってプラスマイマスゼロだろう。よし、お菓子がなければ歩いて買いにいけばいいじゃない、だ。
途中雨に打たれたが希望通りのドーナツを買って帰ってきた。問題は、ひとつだけくださいと言えずに、6個買ってきてしまったことである。
お弁当生活に復帰
今週のお題「お弁当」
今月のお弁当は12回だった。わたしがお弁当を用意するのも、そういえば久しぶりだった。
特にこの1年と少しのわたしは朝から晩まで仕事で、平日に料理をする気力も体力もなかった。必然的にコンビニご飯が多くなり、昨年秋の健康診断の結果にヒヤッとした。見かねた夫が慣れない手付きながらもわたしのお弁当を用意してくれるようになったのだった。健康診断の結果が良くなかった原因は外食だけではないと思うけれど、塩分が多いのは間違いないよなぁ...そしてこの健康診断の結果を見て「こんな生活いつまでも続けていれらない」と思ったのも、退職の理由のひとつ。
そして今月、退職して時間にも気持ちにも余裕ができたわたしは、お弁当作りを再開した。わたしも家で、冷蔵庫からお弁当を取り出してお昼に食べる。
運動しているからタンパク質を多く取りたい夫と、色々食べられない食材があるわたしは、全く同じものを食べ続けるのは難しいのだけれど、まぁなんとかなっているのかな。
お弁当生活の長所はお財布に優しいことと塩分や量の調節ができることに加えて、互いが昼に何を食べているのかが把握できるから、朝晩の食事の選択が簡単になること!お昼に各自バラバラのものを食べると、「今晩カレーね。え?お昼にカレー食べに行ったの?!」が頻発する。
貸し出し期間=読了期限
何冊かの本を同時進行で読む癖がある。ライフハックとか知的云々ではなく、単に飽きっぽいのと、せっかちで色々手をつけたくなるからだと思う。
始めから終わりまで読む本(つまり事典やレシピ本ではなくて文芸書)を図書館で借りる習慣がわたしには久しくなかった。理由はいくつかあるのだけれど、とにかく、近年は読む本=わたしの所有物であり、返却期限はなく、自分の好きなペースで読んできたのだ。
そんな中、先日書いたようにデジタルライブラリーを利用するようになってきた。
ゲーテ・インスティトゥートのオンライエでは、文芸書の貸し出し期間は最長14日間。待っている人がいなければ再度借り直すこともできるが、ひとまずわたしに与えられた時間は14日間なわけだ。
自分で本を買った場合にはなかった、この「14日間」の期限設定がとても良い。ダラダラ読みかけの本がなくなる!昨夜も、貸し出しから12日目できちんと読了して、「期限前に返却する」のボタンを押した。ちょっとした達成感。図書館をよく利用する人には当然のことだろうが、わたしには発見だった。
そうこうするうちに、先日わたしが予約していた本が貸し出し可能になったようだ。新たな14日間の期限設定と、読書の開始。言い換えると、既存の読みかけの本(わたしの所有物なので返却期限なし)の読了が遠退くことになるわけである。
東洋文庫ミュージアムに行く
緊急事態宣言前の話になるのだけれど、東洋文庫ミュージアムに行ってきた(現在は休館中)。
現在の展示は大清帝国展。清の成立から始まって、治世、アロー戦争や不平等条約、そして帝国の終わりまで、展示規模は決して大きくないがわかりやすくまとめられている。
大学受験の時は中国史があんなに好きだったのに、約20年経つとあの頃の知識は深い霧の向こうにあるようで、「あー、そんな人もいましたねぇ、何した人でしたっけ?ああ、そうでした」が多数。帰宅したらまたすぐその名前も事件名も忘れそうだったので、しょんぼり反省して、普段は買わない図録を買って帰ってきた。図録といってもコンパクトで、カラーのパンフレットのようなものだから、これなら本棚の肥やしにならないですみそう。
そしてまたわたしのクリアファイル・コレクションが増えた。使う見込みもないし、そもそも「クリア」じゃないことが多いクリアファイルだけど、つい買ってしまう。今回は科挙の答案のクリアファイル!買わないという選択肢がなかった。
その他は、誕生日が近いので買ってもらったApple Watchをぽちぽちいじる。道具は使うものであって使われるものではないのは重々承知しているが、わたし、Apple Watchに支配されている。言われるままに運動して、深呼吸している。そして、Apple Watchに褒められたいがためにいつもより長く運動してる...
麟祥院にお邪魔して、そのあと編み物の準備
週末は午後になると頭痛がして、これといって生産的なことはできず。「仕事辞めたら体調良くなりました!」なんていう話を聞いたことがあったので期待していたが、偏頭痛が消えるわけではなかった。当然か。でも夜よく眠れて朝シャキッと起き上がれるので、全般的に「調子いい」感があるのは確かである。
麟祥院に寄る。
前の道は何度も何度も通っているのに、中に入るのは初めてだった。一歩中に入ると静かで、まずはそれに驚いた。よく手入れされたお庭を見て、これまた俗世とは違う雰囲気。手を合わせての挨拶も、コロナ禍ならではだがかえってその静かさが心を落ち着かせる。
そして、春日局のお墓参り。変な話だが、「ああ、本当にいらした方なんですね」と、教科書や大河ドラマの中の人から実在の人物へと認識が変わった瞬間だった。
それから、次の編み物の用意をする。東海えりかさんの「毎日のごきげんニット」に記載の編み図を基にポーチを作ってタブレットケースにするつもり。これからの時期、ウールのポーチってどうなんだろう...ええい、作ってしまえ!
11号の棒針で2本取りで編んでいくから、編み上がりは早そう。でもあまり急ぐとゲージが安定しない初心者以上中級者未満(わたし)。表が編み上がったら、ソレイアードを裏地に、ちょっと贅沢する予定。
新しいルーチン
ちょっとした用で、前職場に電話する。会わなくなってまだ3週間なのだけれど、「おひさしぶりですー!」から始まる会話。新生活を送るわたしの方はテンション高め。
わたしの新生活にも、なんとなく規則ができてきた。
朝はこれまで通りの時間に(ただし前よりずっとスッキリしゃっきり)起き上がって、コーヒーを淹れて、朝ごはんを食べて、片付けて、洗濯やこの日記書き。その後はおいしいお茶と本を持ってちょっと散歩。昼からは外出することもあれば、家で静かに本を読んだり勉強したり手芸したりする。わたし一人向けの出かけたい場所・用事があれば、なるべく夫が在宅勤務の日にする。(これはお互いの心の平和のために。)買い物や運動は夕飯の仕度までに済ませる。夕飯の後は、もう一度、本を読んだり勉強したり手芸したり。その間にお風呂、と。
近場の散歩スポットもめぼしい所には行ったので、スローダウン。今週は青空の下でマイペースな読書が中心。
緊急事態宣言下、また昨年のように手芸屋さんのオンライン注文がパンクするのだろうか。昨年のマスク需要の時ほどではないだろうが、混雑するのかな。今のうちに材料を買っておこうか、いや、そうするとまた「近々きっと使う、でも今は使用目的不明」なストックを増やすだけなのか。